ボディーラインから伝わる造形美の引力とその存在感をどう考えるか?
偶然手にした911マシンがたままたそうであったとか、 狙うならどの年式年代のどのグレードがはたして良いのか? 実は欲しいと思える対象物が観得て来る前に911シリーズは迷いが深過ぎます。 この手のクルマはタイミングと縁と偶発的なキッカケなのかも知れません。 欲しい欲しいと強く願っても実際には現物が目の前に出て来なければ入手すら出来ません。 997シリーズの後期モデルのNA 自然吸気エンジンが搭載された3,8エンジンに絞っても、 キリが無いくらいにその選択バリエーションは数多く存在しております。
右ハンドルか左ハンドルか、MTかATか、標準ボディーかワイドボディーか? 考えて行くと本当にキリが無いくらいにバリエーションはある意味無限大です。 911シリーズの997モデルだけでもこんなにも選択の幅が広いのには正直驚きです。 しかもボディーカラーとして好みの色まで悩みだしたらそれこそキリがありません。 997後期のGT3は自然吸気6気筒が搭載されたスペシャルマシンでもあります。 NA 3,8リッターエンジンのHP 435馬力が車両へと最初から奢られております。 左の6速マニュアルミッションのみの設定ですから逆に選択は非常に楽かも知れません。 それしかないと諦める事によってあれやこれやと悩まなくても良いのですから、 しかもGT3特有のエアロエクステリアも標準装備で奢られていてこれこそ隙が御座いません。 ポルシェ社が用意してくれる一番リーズナブルな路線で仕上がった、 これこそシンプルなコストパフォーマンスモデルなのではないかと思われます。 新車販売価格がそれほど高く無い割に中古市場価格が逆に安く無いという、 思考回路を麻痺させてしまうような複雑なジレンマが御座います。 車両価値の下落具合がスローリーで息の長いマシンなのかも知れません。
流通金額はさすがにお手頃リーズナブルな領域へとはなかなか降りては参りません。 いつかはリーズナブルな路線へとやがては舞い降りては来るのでしょうが、 時代が流れ旬が過ぎ去りし遥か先の時代ではこれはこれでやはり待ち切れません。 探す側も非常に我が侭で贅沢な路線を狙って参りますから数も少なく苦戦を強いられます。
997後期デザインはモデルチェンジの時期を機に限定生産された、 911スポクラシリーズや911スピードスターシリーズの登場で、 997後期モデルの後ろ姿が微妙に好きになりました。 好きというよりは心底惚れたのかも知れません。
その前までは初期型RSモデル 997前期の911 GT3-RSのオレンジボディーを密かに狙ってはいたのですが、 これまた数年単位で探し求めておりましたが、 結果いつまで経っても見つかりませんでした。 探しても探しても全然見つからないのには大きな理由が御座いました。 何となく欲しいと思えるような、こちら側 都合による理想的な予算の範囲を、 997前期の911 GT3-RSのオレンジボディーは想像以上に飛び越えていたからなのです。 逆に新車価格を超えたスーパープレミアムプライスなんかで販売される店舗まで出る始末。 これでは手に入るどころか入手GETのチャンスすら待てど暮らせど訪れません。
997 GTS ワイドボディーの白を迷っているうちに目前で見逃し、 その車両に搭載されていた標準カレラSの385馬力より上のGTS 408馬力エンジンから、 さらに上のハイパワースペック435馬力エンジンに移行しGT3に辿り着きました。 唯一見逃したのは997 ワイドボディーというリアの膨らみでした。 これが余韻を残し997 カレラ4SグリーンRHへと糸を引くカタチになったのかも知れません。
加古 俊文
|
0 件のコメント:
コメントを投稿