997 MK-2 Carrera S 3,8 MT GT-3 RS 仕様
マニュアルミッションの左ハンドルですが結構乗っていて楽しいです。
漠然とした抽象的な感想記事では御座いますが、
さてさてこのポルシェと呼ばれる911シリーズとは何なのだろう?
と自分自身で自問自答するような瞬間が御座います。
本来は自家用乗用自動車。
移動の為のクルマから、
運転する事が楽しいと思えるような心理的な満足感に至るまで、
911を所有している醍醐味やこうした精神的な満足感なんてのは、
自分自身が脳内でそう思い込み、
勝手に想像しているだけの大きな錯覚なのかも知れません。
錯覚は錯覚でもそう本気で思い込む事が現に出来ているのなら、
これは紛れも無くポルシェ社が作り出した
製品イメージ戦略のレールの上にまんまと乗せられて、
そう本気で思い込んでいるだけの熱烈愛用者という位置づけなんだと判断します。
かれこれ数える事、約50年の歴史を持ち続け、
このクルマを手に入れる事は憧れの実現なんだと強く思わせてしまう程の強き魔力。
人間の思考回路の構築から所有する事に対する精神的な満足感とはどう在るべきか?
ゴチャゴチャと深く考えてみても答えは出て来ないのかも知れません。
標準の 997 MK-2 Carrera S 3,8 を手に入れて
NAフルエアロスタイルの GT-3 外観エクステリアに憧れ、
911のカスタムモディファイを通してそれらしさと雰囲気を後から手に入れる。
ルックと呼ばれる簡単な背伸びでパワースペックや馬力はそのままで仕上げるカスタム。
細かな違いをセオリー通りにキッチリと埋めて忠実にGT3カスタムを追求して行けば、
最終的にはコンプリートスタイルのGT3を丸ごと1台、
手に入れてしまった方が逆に安くて手っ取り早いのかも知れません。
ということで中古ですがコンプリートのGT3も1台入手するハメになりました。
最初から綺麗に仕上がったコンプリートスタイルの 911 GT3 997 Mk-2 と、
なんちゃって 997 MK-2 Carrera S 3,8 MT 911 GT-3 RS 仕様の面白さ、
この場合のRSとはリアスリムの意味でRSと表記されるのですが、
997 後期のデザインはとにかく自分にとってはストライクゾーンなので御座います。
同じ997としての造形美の中に共通部品を投影し、
GT3スタイルを色々な角度から追求して行く楽しさは,
これまた何とも云えない小さな不思議な魅力が宿ります。
気にせずにガンガンに距離を意識せずに乗れる、
997 MK-2 Carrera S 3,8 MT GT-3 RS 仕様が、ある意味楽しい存在なのです。
Toshifumi Kako
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